『食料植民地ニッポン』(小学館文庫)本日発売!

本日発売!
『食料植民地ニッポン』文庫版です!




『食料植民地ニッポン』(小学館文庫)
https://www.shogakukan.co.jp/books/09406448



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誕生日にお祝いの言葉を寄せてくださった皆さんへ

あの日から……
 あだち充の漫画『タッチ』は、上杉達也が朝倉南を甲子園へ連れて行く、という夢を実現させて終わります。
 地方予選を突破した優勝ボールには「1986年7月30日」と記載されていた絵が強烈な印象でいまも脳裏に残っています。
 その日は、高校3年生だったぼくの18歳の誕生日でした。

 そして一昨日のぼくの誕生日。
 神宮球場では甲子園を目指して西東京大会決勝が行われていました。
 注目されていた清宮幸太郎くんの早稲田実業は負けてしまいましたが、奇妙な日付の一致に因縁めいたものを勝手に感じ入っていました。
 1986年7月30日のぼくは、水泳で全国大会の出場を決めていて、ちょうど出身県の強化指定選手の合宿の最終日でヘトヘトになって、夜はいつの間にか眠りに落ちていたように記憶しています。
 あんな時代もあったのだなあ……
 そんなことを考えると、あの頃の自分からは想像もできないような生き方ながら、苦いことも甘いこともいろいろな体験をして、よくここまで生きて来られたものだなあと、嬉しいやら、悲しいやら、ちょっと複雑な気持ちでいました。
 それだけに、ぼくを気にかけてくださる皆さんからのお祝いの言葉には感銘しました。
 ありがとうございました。

 因みに、18歳を過ぎて進学した大学では、ラグビー部の現役だった清宮幸太郎くんのお父さんのほうに声援を送っていました。
 彼もお父さんと同じ大学に進学するのかな?
 いろんなところに奇妙な因縁がついてまわっています。
 それもこちら側の一方的な事情なのですがね。

衝撃の事実を知ったのは一昨日

『イヴの総て』という米国映画がある。アカデミー作品賞をはじめ複数部門を受賞した名作だ。それを彷彿とさせたところに加計学園疑惑が混ざったような、私にとって衝撃の事実を知ったのは一昨日のこと。あまりのことにいまもうまく整理できていないのだが、これでは政権の〝お友達〟問題の追及も大手企業の体質批判もできないのではないですか、文春さん。当事者がなにも知らせないのでようやく知ったことだが、内情ならお話できますよ、文春さん。

 以上、備忘録かつ関係諸方面への告知にて。

読売新聞が死んだのなら朝日新聞は自殺している

 朝日新聞が支える『HUFFPOST』に掲載された以下の寄稿。グーグル・ニュースにも転載されていました。
 読売新聞の前川喜平前文部科学省事務次官「出会い系バー」通いの〝スクープ〟について論評しています。

読売新聞は死んだに等しい
http://www.huffingtonpost.jp/nobuo-gohara/yomiuri-shimbun-is-dead_b_16950996.html

 読売新聞の記事掲載における分析はよいとしても、最後の評価が間違っている。と、いうより、おかしい。すなわち、以下の評論。

かつて、TBSのスタッフがオウム真理教幹部に坂本弁護士のインタビュービデオを見せたことが同弁護士一家の殺害につながった問題で、TBSは、情報源の秘匿というジャーナリズムの原則に反し、報道倫理を大きく逸脱するものとして批判された。この問題に関して、当時、TBSの夜の看板報道番組『NEWS23』のキャスターを務めていた筑紫哲也氏が、同番組で「TBSは今日、死んだに等しいと思います。」と発言した。

もはや「言論機関」とは到底言えない、単なる"政権の広報機関"になり下がってしまった読売新聞の今回の不祥事は、オウム真理教事件でのTBSの問題以上に、深刻かつ重大である。


そのような状況の中で、逆に、国家権力に加担する方向で、倫理を逸脱した報道を行うことを厭わない巨大新聞が存在することは、日本社会にとって極めて危険だ。それは、凶悪・重大な事件を引き起こして日本社会に脅威を与えたオウム真理教に「結果的に加担してしまった」かつてのTBSの比ではない。


 オウム真理教事件では、坂本弁護士一家の3人が殺害されています。
 実際に人間の命が奪われているのですよ!
 かたや読売新聞は政権と結託したかのような前事務次官の出会い系バー通いのあくまで個人に関する記事。

〈読売新聞の今回の不祥事は、オウム真理教事件でのTBSの問題以上に、深刻かつ重大である。〉
〈かつてのTBSの比ではない。〉
 そんなはずはないでしょう!
 執筆は弁護士にして元検事。
 朝日新聞系のこのサイトは、いったいどういう感覚でこのこんな論評を掲載公開しているのでしょうか!?
 グーグルもしかり。
 人の命に関わる、いや、実際に奪われた事件をどう考えているのでしょうか!?

 さらに言及しておくと、文中にある筑紫哲也の言葉。
「TBSは今日、死んだに等しいと思います。」
 この発言は事件当事者の遺族を深く傷つけた。
 現実に家族が死んでいるのに、テレビ画面でのうのうと「死んだ」と言い放つ。だが、TBSは存続している。筑紫哲也も同局のキャスターを降板しようともせずに居座った。なにも変わっていない。ただその場しのぎのパフォーマンスのように「死んだ」と言われた。そのことが遺族を憤らせ、苦しめた。決して、立派な発言でもなんでもない。(このことは新潮社から刊行された『都子、聞こえますか オウム坂本一家殺害事件・父親の手記』に書かれています。)

 もはやこの原稿の感覚、解釈はずれている。不適切です。
 読売新聞の記事にしても、この論評記事にしても、どこか人の血の通ったものではない。

 読売新聞の掲載記事を批判する前に、よくこうした記事が掲載できたものだと驚くと同時に、この記事に「いいね」を付けている人たちがいることはもはや衝撃です。

北朝鮮の弾道ミサイル発射は「挑発」なんていうものではない!

 今朝方、北朝鮮が弾道ミサイルを発射。韓国に新大統領が誕生してから初めてのこともあって、官邸も主要メディアも「挑発行為」と語っていたが、金正恩の掲げる「並進路線」からすれば、もはや「挑発」などというレベルのものではない。
 安倍晋三首相は北朝鮮に「強く抗議する」と言明したが、抗議したところで、無駄なことはもうわかっているだろう。北朝鮮は核抑止力を手に入れるまで、弾道ミサイル発射実験を続けるはずだ。


 以下、北朝鮮と「並進路線」についての詳報はこちら。先週発売の『サンデー毎日』に掲載され、3日前にネット転載されたぼくの原稿です。

北朝鮮 「在日米軍基地」へのサリン攻撃の威力 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/sunday/articles/20170510/org/00m/030/001000d

プロフィール

あおぬまよういちろう

Author:あおぬまよういちろう
【青沼陽一郎】
「ジャーナリスト」(週刊文春・週刊新潮)と呼ばれたり、
「ノンフィクション作家」(週刊現代)と呼ばれたり。
 日本文藝家協会・会員名簿には「作家・ジャーナリスト」とある。
 著書に『池袋通り魔との往復書簡』『オウム裁判傍笑記』(小学館文庫)『食料植民地ニッポン』(小学館)『裁判員Xの悲劇』(講談社)『私が見た21の死刑判決』(文春新書)『帰還せず-残留日本兵六〇年目の証言-』(新潮文庫)など。
 映像ドキュメンタリーに『虚像の神様〜麻原法廷漫画〜』シリーズ。

ぜぜ−ひひ【是々非々】
 よいことはよい、悪いことは悪いと公平な立場で判断すること。
「 是を是とし非を非とす る、之を知と謂い、是を非とし非を是とする、之を愚と謂う」『荀子』修身より

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