フジテレビ「ザ・ノンフィクション」
『ドキュメント アニメ 小沢法廷』
の中でも触れましたが、

今回の裁判で問題となった土地購入の代金約4億円の原資には、
1993年に刊行され、
70万部を超す大ベストセラーとなった
『日本改造計画』
の印税があてられていると、本人が証言しています。
その収入額は8000万円を超しているそうです。
『日本改造計画』の刊行は、
リクルート事件や東京佐川急便事件など、
政治とカネの問題に端を発する政治腐敗が叫ばれ、
政治改革をうったえ、自らを「改革派」と称して自民党を離れていく時期に重なります。
その『日本改造計画』には、こうあります。
(第一部 今、政治改革を 一億二千万人の目で政治資金を監視 より)
政治資金制度の改革と同時に、政治資金規正法違反者に対する罰則を強化し、政治腐敗防止制度を確立すべきである。具体的には、違反者を公民権停止処分にし、違反の言い逃れを封じるために連座制も強化する。
これは、他の刑罰とのバランスからいえば、重すぎることになるが、政治家が自らの重い責任を果たすために自分自身を厳しく律する自律・自浄の措置として実施すべきだと思う。政治資金の全面公開と同様に、政治家自身が責任と倫理を明確にする制度として確立すればよい。
今回の裁判では、
収支報告書に「虚偽記載」があったことを認めています。
その上で、故意や共謀の事実を認めるには合理的な疑いが残るとして、
無罪が言い渡されたものです。
はっきり言って、これで政治家が無罪ならば、
みんな同じことをやるでしょう。
秘書が勝手にやったことにして、俺は知らなかったと言い張ればいいのですから。
しかも、小沢元代表は、収支報告書の記載に不備はなかった、違法はなかった、とまで主張していたのですから、
彼の見解そのものも司法の場で否定されたことになります。
20年前のご自身の発言を政治家としてどのように解釈しているのでしょうか。
まして、問題の土地の購入代金に売上があてられた著作だというのに……。
そう思っていたら、
虚偽記載の〝実行犯〟とされ、
一審で有罪判決を受けている元秘書の石川知裕衆議院議員が、
逮捕、起訴後に出版した『悪党 小沢一郎に仕えて』の中の対談で、
こう述べているのには驚かされました。
(第3部 対決 小沢一郎が語った「原発」「遷都」「復権」 より)
小沢「よく言うように、国民のレベル以上のリーダーはでねえんだよ。衆愚の中からは衆愚しか生まれない。だから国民のレベルアップをしないといいリーダーも育たない。その意味でどうしたらいいのか。そういうことをもう少し日本人は自分で考えなきゃいけないな」
石川「はい」

いったい、小沢一郎という政治家は、
どこの国の政治家であり、リーダーを務めようとしているのでしょうか。
国民のレベル以上のリーダーが存在しないのなら、
リーダーもまた国民のレベルアップなんて図れないないでしょうに!
果たして、ご自分はどのレベルにあると認識されているのか。
自己否定、自己矛盾の政治家。
それに気付かないのだから、また質が悪いというか、笑っちゃうというか……。
無罪判決を経て、
民主党は小沢元代表の党員資格復帰を果たすようですが、
所詮は衆愚の集まりに見えてきてしまうのは、
裁判の現場を覗いてきたぼくだけでしょうか。







