悪徳商法『A3』型

 週刊誌の大きな連載の仕事が入ったり、その後もモノを書くほかの仕事で追い詰められていて、随分と長いことブログの更新を辞めていました。
 7カ月になりますね。最後の更新から。
 その間にも、いろいろなことがあって、言及してみたいことはあったのですが、とにかく週刊誌の連載企画がたいへんで、それどころではなった、というのが実情です。
(それでも、お陰でいいことも悪いことも、芸能界について詳しくなりました。機会があれば触れてみたいと思います。)

 そうこうするうち、これはどうしても触れておかなければならない、このブログを立ち上げた根幹に触れる、とんでもない事態が発生したので、あえて再びブログの更新をはじめます。

 先日、本屋に寄ってびっくりしたのですが、
 なんと、森達也著『A3』が文庫本になって販売されていたのです。
 それも上下2巻に別れていて、
 上巻の帯には「講談社ノンフィクション賞受賞」の宣伝文句が、
 下巻の帯には「なぜあの事件から目を背けるのか」などといった主旨の文言がありました。
 愕然としました。
 「あの事件」から目を背けて、嘘を平然と書き連ねているのは、まさにこの著作であり、著者のほうです。

 同著の講談社ノンフィクション賞の受賞にあたっては、著作の内容に重大な問題あるとして講談社に抗議書を送るというアクションがあり、その事実は朝日新聞、産経新聞、週刊文春、週刊新潮によって報じられています。

 まして、このブログサイトを利用して、これだけ同著の嘘、出鱈目を詳述してきているのに、それを平然と無視して文庫本として再発行するなんて、もはや常軌を逸しています。
 これだけ過ちを指摘されながら、事実を無視して嘘を押し通すなんて、もう著者は正常な精神の持ち主ではないでしょう。
 それを下支えして、文庫化して販売してしまう出版社もどうかしています。
 この人たちこそ、思考が停止しています。

 むかし、空を飛べないのに、俺は空を飛べると言い張り、良識ある人々から霊能力の嘘や妄言を指摘されながら、現実を無視して居座り続け、妄信的な支持者を利用して虚偽を喧伝し、むしろ事実を指摘する相手を抹殺していった男がいます。
 麻原章晃といいました。本名を松本智津夫といいます。
 まったくその精神構造はいっしょです。

 もっとも、嘘を並びたて、嘘を嘘で誤魔化して自己正当化するところや、
 記述内容がおかしいと指摘されると、虐げられている、迫害されていると、ヒロイスティックに論点をすり替えて反攻するところからして、そっくりなのですが……。

 これだけ著書における虚偽事実を指摘されなら、あえて文庫本として出版する。
 虚偽のものを人に売りつける。
 それでがっぽり金を稼ぐ。
 これはまさに、悪徳商法としか言い様がありません。
 かねてから「オウムは自分の既得権益」と豪語するような男でしたが、ここまで悪徳に金を稼ごうとするなんて、思いも及びませんでした。


「オウムは自分の既得権益」と断言する森達也の見識 http://aonumazezehihi.blog.fc2.com/blog-entry-33.html





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プロフィール

あおぬまよういちろう

Author:あおぬまよういちろう
【青沼陽一郎】
「ジャーナリスト」(週刊文春・週刊新潮)と呼ばれたり、
「ノンフィクション作家」(週刊現代)と呼ばれたり。
 日本文藝家協会・会員名簿には「作家・ジャーナリスト」とある。
 著書に『池袋通り魔との往復書簡』『オウム裁判傍笑記』(小学館文庫)『食料植民地ニッポン』(小学館)『裁判員Xの悲劇』(講談社)『私が見た21の死刑判決』(文春新書)『帰還せず-残留日本兵六〇年目の証言-』(新潮文庫)など。
 映像ドキュメンタリーに『虚像の神様〜麻原法廷漫画〜』シリーズ。

ぜぜ−ひひ【是々非々】
 よいことはよい、悪いことは悪いと公平な立場で判断すること。
「 是を是とし非を非とす る、之を知と謂い、是を非とし非を是とする、之を愚と謂う」『荀子』修身より

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