趨勢

このブログを立ち上げるきっかけにもなったことですが……

 森達也という人の『A3』なんていうトンでも本に賞を与えて、
 ウィキペディアで校閲するような部署だもの。

http://www.asahi.com/articles/DA3S11769086.html
http://ad.kodansha.net/news/images/001331.pdf

 あの時、筆者として言われた
「青沼さんはうるさい」
「他の筆者なら、黙って編集者に任せる」「文章になんかこだわらない」
「校閲の指摘通りで、文章もみんな『お任せします』で終わるものだよ」
「普通はそうする」
 という言葉。
 一生忘れない。

http://aonumazezehihi.blog.fc2.com/blog-entry-119.html

 趨勢、ですね。


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お酒を嗜む店に関する一考と愚痴

どうでもいい話ですが、
ぼくはカウンターにひとりでお酒を嗜んでいる時に、
隣の同客から声をかけられることが大嫌いです。

 なぜなら、上から目線で絡む輩が多いから。
 童顔も影響してか、昔からそうした経験が多い。
 まして、ぼくの仕事を知れば、こういうことを書け、だとか、こういうことを書かないからダメなんだ、とか、それで意見すれば、生意気だ、とまでいわれる。
 その典型が、四谷荒木町のバーで起きた事件。

 この際だから、はっきり店名を出しますが、
 荒木町にある「べえ」という店の年増の女店主が、
 別の店でひとりで楽しんでいたぼくの隣にいきなり座り込んで、
「お前の週刊誌連載を読んだぞ!」「大失敗だったな!」
 店中に響く声で豪語。
 あまりに不愉快なので、店を出ようとすると、今度は、
「お前よぉー!荒木町を歩くときはもっと明るい顔をしろよ!」
 それを見聞きしていた、そのバーの女店主も、
「おもしろーい……」
 と、ニヤニヤ。
 衆人環視の場で笑いものにする、もはや店ぐるみのモラハラです。

http://aonumazezehihi.blog.fc2.com/blog-entry-46.html
(※その時の模様と顛末はこちらに詳しいです↑)

 さて、荒木町には「4人組」と陰で囁かれる、いつも連んでいるバーの店主たちがいます。
 事件のあった店の店主も含まれます。
 かねがね「べえ」の女店主はそうした、およそ常人とは思えない態度をとるので、ぼくが忌避していることをその人たちには伝えていました。
「むこうにガツン、と言っといてやるよ」
 なんて、威勢のいいことをいう人もいましたが、実際は「べえ」の女店主と連夜のようにお酒を嗜んでいる有様。
 まあ、商店街の付き合いもあって、様々な事情があるのだろうと黙認はしていましたが、前述の事件があってから、「4人組」の店には一切行かなくなりました。

 それが昨夜、ぼくの耳に入ったのは、「4人組」のひとりがぼくのことを悪く言っている、という情報。
 その理由というのが、カウンターで隣に座った客への接し方や態度が悪い、だから、
「あいつは二度と俺の店には入れない」
 と、他店の店主たちに言いふらしているというのです。
 そもそも、その発信源の店というのは、レコードをかけて音楽を楽しみながらお酒を嗜む店。
 まして、話しかけられることは嫌いだ、と彼にも伝えてあります。
 もっとも、常軌を逸した態度でハラスメントをしかける女店主を、いまだに擁護するような店など、こちらから行きません。
 実際に顔を出してもいません。
 その上で、関係のない他店の人たちに、客の陰口を言いふらすなど、下劣です。

 かつて、中国の食品工場の取材をしたとき、現地在駐の日本の商社の人がこう言っていました。
「中国には悪い奴がいっぱいいるが、そのかわりにいい奴もいっぱいいる」

 荒木町にはいい店がいっぱいあります。そのかわり、悪い店も増えました。
 ハラスメントを仕掛けて人を傷つける同町内の店主を擁護する店なんて、やはりどこかおかしいと思います。
 結局、そうした体験の繰り返しで隣客と接点を持つことが嫌いになったのに。
 「4人組」と陰で囁かれるほどに、商店会では悪い評判も上がっていると聞きます。

 だから、心配しないでください。「TWENTY GRAND」さん、そんな最低の店には今後も行きませんから。


【続報】嘘つきが嘘つきの映画を撮ってどうするんだ!朝日新聞は相変わらず捏造がお好き!佐村河内守ゴーストライター記事を森達也が表彰していた!

朝日新聞は相変わらず捏造ライターが大好き!

 「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム大賞」というものがあります。
 今年は『週刊文春』の報じた佐村河内守氏のゴーストライターを曝いた記事が大賞を受賞しています。

 さて、その授賞式でのこと。
 あろうことか、

 幹事社の朝日新聞社は、プレゼンターに森達也氏を呼んで来たのだそうです。

 本当に朝日新聞は捏造ライターがお好きなのですね!
 三つ子の魂百まで、とは言いますが、従軍慰安婦問題といい、捏造好きは真骨頂なのでしょう。
 その席で森達也氏が、佐村河内守氏の映画を撮っていることを報道よりも早く公言したそうです。

 しかし、よく考えてみてください。
 森達也氏は、佐村河内守氏の映画を撮ることによって「見方が180度ひっくり返る」と、取材に答えて言明しています。
 よくもそれで、騒ぎを引き起こした原点の記事の表彰にプレゼンターとして登場できたものです!
 呼ぶほうも呼ぶほうで、おかしいとおもわないのかしら?
 これじゃあ、雑誌ジャーナリズムも名ばかりですね。

 佐村河内守氏も、よくそんな人物に映画を撮らせているものです。


失笑! 嘘つきが嘘つきの映画を撮ってどうするんだ!

嘘つきが嘘つきの映画を撮ってどうするんだ!

〝佐村河内守氏のゴーストライター騒動を森達也監督が映画化〟

http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1472762.html

http://www.huffingtonpost.jp/2015/05/06/samuragochi-movie_n_7228264.html

 嘘でしょう!? 思わず笑ってしまいました。

 被写体も嘘をついた罪で言いたい放題。
 撮る側も嘘つきの常習犯で都合のいいように事実をねじ曲げる。(※このブログの原点を読み返してもらえばわかります!)

 そんな映画になんの意味があるのか?
 フィクションの映画なのか?
 でも、そんな映画を誰が観るのか?

嘘に効く薬はない
 コラムニストの天野祐吉さんの著作のなかに「嘘に効く薬」というお話がありました。
 ある研究者が嘘に効く薬を開発したと発表。でも、世間は信用しない。
 そこで臨床実験を実施。
 嘘つきを集めて薬を飲ませたところ、あらら不思議、嘘つき100人中100人が「嘘つきが治った」「嘘がつけない」「もう人は騙せない」と症状の改善を訴えた。
 この臨床結果に自信をもって薬を発売したところ、まったく売れなかった。
 ……と、いうようなお話。

 まったく、間抜けなことをやっているもんだ。
 報道の意図と行間を読むのであれば、まったくの笑いぐさを報じているのでしょう。



最後のオウム裁判の一審が終了して思うこと

高橋克也被告に無期懲役
 大型連休前半の今週木曜日。高橋克也被告に無期懲役が言い渡されました。
 この最後のオウム裁判については、既に火曜日に発売された『週刊新潮』ゴールデンウィーク合併号に署名原稿を寄稿しています。
 合併号ですから、2週間は店頭に並んでいるはずです。

 それにしても、時間が経つにつれて、いろいろなことを考えさせられます。
 周辺事情や思うところを書き連ねてみます。

オウム裁判第2世代
 平田信、菊地直子、そして高橋克也と相次いで逮捕され、そして去年から公判が続くうちに、これらの裁判に足繁く通う人たち、それもぼくより若い女性が目立ちました。
 いわばオウム裁判通い第2世代といったところでしょうか。
 昔だったら、

「あたし〜、アオジョ、だからぁ〜」

 と、自称する〝アオジョ・ギャル〟というのが法廷を席巻することもありました。
 テレビにやたらに登場していた、教団の青○○○弁護士や、上祐史浩元幹部を追いかける若い女性たちです。
 やたらに香水の臭いのきつかった記憶があります。
 そういうマニアは次第に陰が消えて行き、それでも裁判所に通って、他のオウム被告人たちの裁判を覗く人たちも多かったのは事実です。
 今回はあの時とは違う顔の女の子たちが多かった。
 第2世代の彼女たちは、あらためてはじまったオウム裁判のどこに惹きつけられたのか、ちょっと不思議でした。

 いまになって、そのことをあらためて考えてみると、いったいこのぼくも、何に惹きつけられて裁判所にかよっていたのか、だんだんわからなくなってくる。
 つまらない話です。
 終わりのあるもの、ひとつの区切りに接した虚脱感なのかもしれませんが、振り返ってみると、もっと生産性の高いことができたかも知れないし、もっと違う自分がいまここにいたかも知れない。
 熱くなって出版社に抗議することもなかったかも知れない。
 果たして、自分のしてきたことが、世の中のためになっているのか、
 伝えて来たことが、誰かの役にたっていたのか。

歴史を歪める報道
 高橋克也被告の無期懲役判決を伝える報道を見ても、いまだに「VXガス」と書くメディアがある。
 犯行状況を正しく知れば、あれはどう考えたって「気体」ではない。滴下された「液体」です。
 サリンを「サリンガス」と書くのと同じ。
 正しく情報の伝わらないもどかしさがある。
 10年、20年前の報道ならば、どこもちゃんと「VX」と伝えていただろうに。
 こうして正しい歴史が歪められていくのでしょうね。
 そこに漂う無力感。

麻原彰晃と同質な偽善者
 報道腕章をして法廷に入り、傍聴席を確保している60歳手前の眼鏡をかけたオウムおばさん(あえて、そう呼ぶ)は、本来の報道媒体を通じての作業よりも、個人の情報発信に躍起になっている。
 そんな人物に報道席が確保されるのは筋違いではないのか?
 そもそも、オウムおばさんは、このひとつの区切りで、坂本堤弁護士とオウム真理教を結びつけた個人的事情をどう総括しているのだろうか。
 坂本弁護士の実母からも「恨みます」とはっきり公言されているのに。
 このおばさんは人を傷つけることに、かなり無頓着で(この傷は癒えることはないし、ぼくの周りにも被害者は沢山いる)、そういうところが麻原彰晃をはじめとする教団の体質と同じだと思う。
 因みに、このおばさんの最初の攻撃手法は「シカト」から入る。そのあたりもオウムとまったく同じだし、いじめ問題や教育問題を語るにあたらない。

 くだらないことをやって来たのか。
 そう思えるだけ、大人になったということか……。

麻原三女の手記に啞然
 そういえば、原稿を寄稿している同じ『週刊新潮』に、麻原の三女の手記について書かれている記事が載っていました。
 妹の四女が、その内容について虚偽であることを指摘しているとのこと。
 いろんな人から、その内容については問題が指摘されていますが、
 かつて、三女が大検を目指して予備校に通っている姿を写真に撮って、それを『FRIDAY』にぼくの署名原稿といっしょに載せたことがあります。
 もちろん、顔には目線を入れて。
 ところが、三女はこの出版元の講談社を訴えてきた。
 それがどうでしょう! 三女の手記の表紙は、自らの顔写真を堂々と掲げ、しかも講談社から出版されているのですから!
 ぼくにしてみれば、呆れてモノも言えません。

三女の衝撃の発言
 その三女にまつわる法廷証言をひとつ。
 松本サリン事件の現場に同行したTという信者がいました。彼はこの事件で懲役17年の実刑判決を受けています。
 彼の証言によると、ちょうどこの頃、教団内で恋仲になった女性信者がいました。
 そこで、麻原に結婚の許可を申し出たところ、最初は麻原も承諾したそうですが、そのうちに気が変わりだし、こう言い放ったそうです。
「教団内で結婚していいのは、教祖の娘と結婚することだけだ。彼女に私の子どもを生ませて、その子どもと結婚させてやる」
 それを猛烈な勢いで「嫌だ!」と答えたそうですが、そのうちに教団内で女性信者が麻原とどういう関係にあるのかを知り、腐っていたところで、松本サリン事件の実行に加えられたそうです。
 そして、松本市内でサリンを撒いて教団施設に戻ってきた時のこと。
 頭の中は彼女のことでいっぱい。
 すぐに麻原と話をしたくて、そのまま第6サティアンの麻原が家族と暮らす居室に直行しました。
 居室に入ると、すぐに三女と遭遇します。
 その時に、三女が声を挙げて奥の麻原に送った言葉。

「あ! ○ー○師(彼のホーリーネーム)、まだ着替えてないよ!」

 このことについては、手記でも触れられていないようですね。
 まあ、こんな逸話を披露するくらいしか、役には立てないのかも知れませんけど……。

 そうして考えてみると、いつぞやは熱くなっていたオウム事件や裁判というものに、ぼくなりの総括ができていないが故の戸惑いなのかも知れませんね。
 本も出したし、アニメも作って来たけれど、いまここで区切りを付けるべき自分なりの〝答え〟を導き出せていないことへの苛立ちなのかも知れない。
 あらためて感じる自分の無力。
 よくないですね。
 まあ、オウム事件というのは大きすぎて、ひとつの答えなんてないのかも知れないけれど、いまいちど考え直してみる必要があるのかも知れませんね。

プロフィール

あおぬまよういちろう

Author:あおぬまよういちろう
【青沼陽一郎】
「ジャーナリスト」(週刊文春・週刊新潮)と呼ばれたり、
「ノンフィクション作家」(週刊現代)と呼ばれたり。
 日本文藝家協会・会員名簿には「作家・ジャーナリスト」とある。
 著書に『池袋通り魔との往復書簡』『オウム裁判傍笑記』(小学館文庫)『食料植民地ニッポン』(小学館)『裁判員Xの悲劇』(講談社)『私が見た21の死刑判決』(文春新書)『帰還せず-残留日本兵六〇年目の証言-』(新潮文庫)など。
 映像ドキュメンタリーに『虚像の神様〜麻原法廷漫画〜』シリーズ。

ぜぜ−ひひ【是々非々】
 よいことはよい、悪いことは悪いと公平な立場で判断すること。
「 是を是とし非を非とす る、之を知と謂い、是を非とし非を是とする、之を愚と謂う」『荀子』修身より

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