本日をもって〝決起〟いたしました!

食品偽装表示の重大疑惑と愚かな蕎麦屋
 いまからちょうど半年前の4月21日。
 ぼくはあまりにも理不尽な体験をしました。

 そば屋で「蕎麦の啜り方がうるさい」と文句を付けられたのです。

「蕎麦の啜り方がうるさい」と蕎麦屋に文句を付けられた不条理
http://aonumazezehihi.blog.fc2.com/blog-entry-81.html

 そこから派生した重大な疑問。そして疑惑。

『小諸そば』の看板は食品偽装表示でないのか!?
http://aonumazezehihi.blog.fc2.com/blog-entry-82.html

 そこで、本日、「蕎麦の啜り方がうるさい」と文句を付けた首都圏最大の立ち食いそば屋チェーン『小諸そば』を景品表示法に違反すること、食の安全を蔑ろにしている疑念から、東京都にその旨をいわば〝告発〟してきました。

 『小諸そば』といえば、首都圏を中心に店舗数で最大を誇る立ち食いそばチェーン店です。
 「小諸」といえば、浅間山の麓、長野県小諸市を連想させますね。
 そう、信州・小諸です。
 そこの蕎麦です。「信州そば」で知られる信州・小諸の蕎麦です。
 思い浮かべるに……美味しそうですね!

 ところが、『小諸そば』の看板を掲げるチェーン店は、信州・小諸とはまったく関係がないのです!
 小諸市内に『小諸そば』の店舗もありません。
 それどころか、小諸市の商工会議所が組織する「小諸そば振興会」に会員として登録していて、まるで小諸と関係があるように、見せかけているのです。
 しかも、これを利用して、小諸をPRするポスターを店舗内に貼りだしていました。

 看板からして、消費者に著しい誤認を与えています。


看板に偽り有り!
 小諸市役所に問い合わせたところ、同市では標高800〜1000メートルで栽培された蕎麦は、特産品として扱われているそうです。

 ところが、小諸で生産されたそば粉すら使用されていない。
 その価格からして、店舗数の多さ、供給量からして、小諸のそば粉なんて使えるワケがない。
 小諸どころから、国産品でもなく、おそらくは海外からの輸入品。
 中国産もしくは米国産のそば粉を使っている可能性が高い。
 中国産であれば、違法薬物が検出されている事例は過去にありますし、
 米国産であればポストハーベスト農薬の残留の問題が絡んできます。

 しかし、『小諸そば』に限らず、立ち食いそばチェーン店は、そばの原料となるそば粉の原産地を公表していません。
 ある雑誌メディアが問い詰めても、一切公表しなかったそうです。
 そこまでして原産国を隠す必要性はどこにあるのでしょうか。

 『小諸そば』を展開する三ツ和株式会社のHPをのぞくと、同社が食品を製造する工場は、東京都江東区にある3つの工場のみ。
 そんなところからして、小諸にも、信州にも関連があるとは、とても思えません。

 また、『小諸そば』の店舗には「小諸そば」というメニューがありますが、これも小諸とも、地元の特産とも、また伝統料理とも、まったく関係がない。
 同社が勝手にネーミングしているだけ。

 ちょうど、昨年の今ごろでしょうか、大阪のホテルで「芝エビ」とメニューに表示していて、実は芝エビを使っていなかったことが発覚。世間を騒がせたことがありましたね。
 中国料理の世界では小さいエビのことを「芝エビ」と呼ぶ、なんて言い訳していましたけれど、
 『小諸そば』と特定地域の名前を掲げて、実はまったく関係ないなんて、この事例といっしょです。

 ただ、今日、親身になってぼくの話を聞いてくださった東京都の職員の方(本当に懇切丁寧な対応をしていただきました!)とその話をしたところ、こんな議論もありました。

 芝エビは、まったく違う種類の、しかも価格がずっと安いエビを「芝エビ」と偽って提供し、高額の金銭を得ていたことが問題になった。
 『小諸そば』の場合、「小諸」を宣伝して、その対価に高い金額を受け取っていれば、問題かも知れないが、むしろ安い金額で商品が提供されている。利用する客の側も、その安価から、これは小諸とは関係ないとある程度納得しているのではないか。悪質性は薄いのではないか____。

 なるほど、そういう理屈も成り立つかもしれません。

 でも、それが理由で、この『小諸そば』の懸案が問題ないのだとしたら、
 頭のいい輩は看板に「信州そば」とでも平気で掲げて、集客をすることでしょう。安ければ問題ないのだから。
 それが果たして正しいことなのでしょうか。


食の安全と消費者庁の存在意義
 「小諸」と「そば」がくっつけば、消費者のマインドや深層真理に働きかける要因は大きくなるはずです。
 少なくとも、国産のそば粉を使っていると錯覚する可能性は十分にあると思います。
 でも、そうではない。

 そもそも、そば屋にして「蕎麦の啜り方がうるさい」と客に文句をいう企業体質からして、
 とても食の安全に気を配っている外食専門店とは思えません。
 食品表示の在り方からしても、せめてどこの産地のそば粉を使っているのか、表示する義務くらいはあってもいいはずです。
 『小諸そば』の看板を掲げて、実は中国産、米国産の表示を見たとき、消費者はどう思うでしょうか。

 看板表示、屋号を正当化するのであれば、テレビのドラマの最後に「これはフィクションです」「実在する組織、団体とは一切関係ありません」と表示するように、「信州・小諸とは一切関係ありません」と表示があって然るべきではないでしょうか。

 東京都では、消費者庁とも連携してこの問題の調査、検討に入るはずです。
 企業側がどういうつもりで『小諸そば』と命名したのか、そこの真意も問題になるでしょう。
 いずれにせよ、本日、食品表示の在り方や食の安全について、問題と思われることを、関連行政組織に発議したことをここにご報告させていただきます。
 今後は、消費者庁、消費者行政の在り方に、注目です。


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プロフィール

あおぬまよういちろう

Author:あおぬまよういちろう
【青沼陽一郎】
「ジャーナリスト」(週刊文春・週刊新潮)と呼ばれたり、
「ノンフィクション作家」(週刊現代)と呼ばれたり。
 日本文藝家協会・会員名簿には「作家・ジャーナリスト」とある。
 著書に『池袋通り魔との往復書簡』『オウム裁判傍笑記』(小学館文庫)『食料植民地ニッポン』(小学館)『裁判員Xの悲劇』(講談社)『私が見た21の死刑判決』(文春新書)『帰還せず-残留日本兵六〇年目の証言-』(新潮文庫)など。
 映像ドキュメンタリーに『虚像の神様〜麻原法廷漫画〜』シリーズ。

ぜぜ−ひひ【是々非々】
 よいことはよい、悪いことは悪いと公平な立場で判断すること。
「 是を是とし非を非とす る、之を知と謂い、是を非とし非を是とする、之を愚と謂う」『荀子』修身より

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