最高裁判所の出来レース

 最高裁判所が裁判員制度について「憲法に違反しない」という判断を下しました。
 それも大法廷(裁判長・竹崎博允長官)の15人の裁判官全員の一致です。
 今週水曜日16日のことです。
 翌朝(17日)の読売新聞、東京新聞は一面トップの扱いで報じています。
 朝日新聞は今朝の朝刊の社説(19日付)で、
【国民の司法参加の話が本格化した90年代末からの「合憲か違憲か」の争いに決着がついた。】
 と、書いています。
 どこもみんな大真面目です。

 この一報に接した時から、おかしくて堪らなかったのですが、
 そもそも裁判員制度の導入にあたって、国から予算を付けてもらって、宣伝活動に邁進したのが、ほかでもない最高裁判所です。
 自分たちの宣伝してきたことが、実は「憲法違憲でした」なんて、いえるはずがないでしょう!

 そんな未来予想を拙著『裁判員Xの悲劇』(講談社)でも書いていたのですが、まさかここまで仰々しくなろうとは……。

 裁判員制度の設立の陰の立役者といわれ、その功績から異例の抜擢人事で最高裁長官のなったのが現在の竹崎博允長官といわれています。

 宣伝活動の先陣を担っていた当時の最高裁事務総長だった大谷剛彦判事も、いまや最高裁判事のひとりになっていますね。

 そういえば、大谷さんのご兄弟もテレビのコメンテーターとして、あちらこちらで裁判員制度の宣伝に尽力していらっしゃいましたね。

 合憲判決もあらかじめ仕組まれていたこと、といって差し支えないでしょう。
 おかしくて、笑いが止まりません。

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プロフィール

あおぬまよういちろう

Author:あおぬまよういちろう
【青沼陽一郎】
「ジャーナリスト」(週刊文春・週刊新潮)と呼ばれたり、
「ノンフィクション作家」(週刊現代)と呼ばれたり。
 日本文藝家協会・会員名簿には「作家・ジャーナリスト」とある。
 著書に『池袋通り魔との往復書簡』『オウム裁判傍笑記』(小学館文庫)『食料植民地ニッポン』(小学館)『裁判員Xの悲劇』(講談社)『私が見た21の死刑判決』(文春新書)『帰還せず-残留日本兵六〇年目の証言-』(新潮文庫)など。
 映像ドキュメンタリーに『虚像の神様〜麻原法廷漫画〜』シリーズ。

ぜぜ−ひひ【是々非々】
 よいことはよい、悪いことは悪いと公平な立場で判断すること。
「 是を是とし非を非とす る、之を知と謂い、是を非とし非を是とする、之を愚と謂う」『荀子』修身より

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