人生を棒に振ること

 本日発売の「週刊文春」に、記事を寄稿させていただいています。

 それも本!

 あまりあることではありませんし、ぼくにとっても初めての体験です。
 それにどちらも多くの人たちに目を通していただきたい内容です。

 ひとつは、食料について。それも、遺伝子組換え食品について。
 もうひとつは、オウム裁判の終結について。

 オウム裁判も16年をかけて、ようやく終結しました。
 ぼくは1995年の9月から本格的にはじまったこの一連の裁判をずっと傍聴取材してきたひとりです。
 連日の裁判が盛況だった頃は、
 「君のライフワークだね」とか、
 毎日を裁判所で過ごすばかりの日々を、
 「人生を棒に振ったね」とか、いろいろ嫌味を言われたりしたものです。
 果たして、この16年は、ぼくにとってもいったいなんだったのか、ちょっと考えさせられました……。

 16年前にはまだぼくは週刊誌に原稿を寄稿するなんてことは体験もしていませんでしたし、当時はテレビ関係の仕事をしていました。
 諸事情があってフリーランスになってみて、その頃から〝いつかは週刊誌に署名原稿を掲載してみたいな〟なんて漠然と〝夢〟のようなものを思ってはいましたが、
 1号に2本も原稿を掲載できるなんて、いまにして思うと出来過ぎかも知れませんね。

 そういえば、16年前に東京地方裁判所で出逢った、当時まだ〝新人〟だった週刊文春の編集の方が、いまや担当の〝デスク〟として、今回のぼくの2本の原稿の面倒をみてもらいました。
 運命なんてわからないものです。

 ぼくの16年の苦節は別としても、着実に時間をかけて裁判は行われてきました。その事実や内容を無視して、平気で嘘を書き立て、16年前に子どもだった人たちを騙すような行為を行う輩が出てきたことは、看過できません。
 誤った歴史を伝えてはならないのです。許してはならないのです。
 16年の現場取材に意味があるのだとしたら、過ちを過ちとして指摘すること。
 是々非々で意見すること。

 あらためて振り返ってみて、16年という時間の重みを熟々感じました。

 「週刊文春」是非、ご一読ください。


 ……あ、そういえば、

 本日発売の「週刊新潮」にもぼくのコメントが載っています。
 こちらは生活保護の問題です。

 こちらもご一読を。



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プロフィール

あおぬまよういちろう

Author:あおぬまよういちろう
【青沼陽一郎】
「ジャーナリスト」(週刊文春・週刊新潮)と呼ばれたり、
「ノンフィクション作家」(週刊現代)と呼ばれたり。
 日本文藝家協会・会員名簿には「作家・ジャーナリスト」とある。
 著書に『池袋通り魔との往復書簡』『オウム裁判傍笑記』(小学館文庫)『食料植民地ニッポン』(小学館)『裁判員Xの悲劇』(講談社)『私が見た21の死刑判決』(文春新書)『帰還せず-残留日本兵六〇年目の証言-』(新潮文庫)など。
 映像ドキュメンタリーに『虚像の神様〜麻原法廷漫画〜』シリーズ。

ぜぜ−ひひ【是々非々】
 よいことはよい、悪いことは悪いと公平な立場で判断すること。
「 是を是とし非を非とす る、之を知と謂い、是を非とし非を是とする、之を愚と謂う」『荀子』修身より

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