熱くて息苦しくなるようなこの夏の思い出

 暑さ寒さも彼岸までーー とはいいますが、
 秋分の日を過ぎたら急に涼しくなってしまいましたね。
 まるで猛暑の夏が嘘のよう。

 それにしても、熱い夏でしたね、今年は。
 ぼくもいろんな体験をしました。
 未知の体験、
 めったに人が体験できないこと、
 今後も語る次がれる貴重な体験。

 例えば、
 この夏、日本は摂氏41度という観測史上最高気温を記録しました。
 日本人が体験したことのなかった未知の領域です。
 場所は、高知県四万十市江川崎。
 実は、その瞬間、その場所(観測地点)にぼくは立っていました。
 41.0℃ の世界をこの身体を持って体験してきたのです。
 その暑さといったら、もう!……

 本当だったら、それを体験した8月12日に、
 すぐにでも話してまわりたいくらいなのですが、
 そこはモノ書きのお仕事。
 体験したことを調子にのって滅多矢鱈にすぐ公言すべきではないし、できません。
 仕事の秘密に関することもあるし、
 スクープや編集部によるオリジナル企画だってネット上に呟いちゃったりしたら、その時点で情報がダダ漏れで、仕事にならない。
 情報は大切にしなければならない。
 だから、このブログの立ち上げでも言及しているように、
 モノ書きがブログをするというのは、あまりふさわしくないように思うのです。
 そんなわけで、眼前のあるひとつのことで頭がいっぱいになったり、仕事との兼ね合いでブログの更新も滞ったりするのですが……、

 ただ、その時の日本人未到の酷暑体験については、
 いまも店頭に並んでいる
『文藝春秋』10月号にぼくの署名原稿として掲載されています。
 だからウェブ上であえてこんなことを言っておきます。

  詳しくは、誌面へ! >>

 同誌の発売が今月(9月)の10日でしたから、もう半月は過ぎましたでしょうか。
 そこでは猛暑の体験記もさることながら、
 この暑さの正体と称して
 気候変動や地球温暖化のことについても触れています。
 それに関連して台風の大型化も懸念されること、
 過去には温暖化によって古都を襲った洪水被害についても書いているのですが、
 案の定(と、いうべきか)、発売直後に台風18号が京都を襲って、
 大騒ぎになりましたね。
 自分でもちょっと驚きです。

 そして、昨日はICPP(国連の『気候変動に関する政府間パネル』)が、
 地球温暖化がこのまま進めばどうなるか、
 最新の予測を発表しています。
 有効な対策が取られなければ、今世紀末に地球の平均気温が最大4.8度、海面水位が同82センチも上昇するそうです。
 日本への影響については、やはり台風の大型化が懸念されるという見解もあります。

 いや、このぶんだと来年には、本当に大きな地震が再び日本を襲うかも。
 猛暑の夏の翌年には、巨大地震が発生する、という傾向が統計的に認められるのです!
 因みに、海面水位が上昇すると圧力バランスで地下水位も上昇します。
 そんなところに地震が襲うと、液状化現象が起こりやすくなる。
 実は、いま、地下水位の上昇が問題になっているのは、日本の首都・東京なのです!

 ……と、そんなことを書き連ねているのですが(興味のある人は読んでみてください)、
 ぼくの原稿の最後には、東京オリンピックへの懸念を表明しています。
 こんな猛暑の東京で夏のオリンピックなんてできるの!? という指摘です。
 ちょうど開催都市決定が日本時間の8日で、
 雑誌の販売が10日でしたから、
 東京に来るのか来ないのかわからない先月末の時点で入校作業は終わり、印刷がはじまって、もう開催都市決定の頃には早刷りも出回っていました。
 タイミングよく指摘したつもりです。

 ところが、そのあとのこと。
 あちこちのメディアで同じことを指摘しはじめています。
 例えば、Yahoo! あたりで、

 2020 東京オンリピック 暑さ

 で検索すると、これにまつわる報道記事がずらり。
 毎日新聞(9月23日掲載)あたりは、まあ酷い。
 こういうのを、後追いというのでしょうね。
 どっちにしろ、大手メディアが猛暑と東京オリンピックについて触れるのなら、

 もっと早く招致活動中にやれよ! ……と、言いたくなる。


 この件に限らず、
 最近ではぼくのネタを平気でパクっていく雑誌もあるくらいです。
 事実、そのことでこの夏は異様にストレスも溜まりました。

 これじゃあ、情報を掘り起こしてくることがバカらしくなる。
「後追いされるうちがハナですよ」という編集者もいますが、
 後追いされたり、パクられて喜んでいるのは中国くらいのもの。
(中国では記事がパクられても当事者は、それほど優れたものを書いたから、認知されたからだ! と喜んでいました。だから盗作や著作権にも無関心なのでしょう。)
 この仕事をしていて(しかも個人でやっていて)、搾取されるばかりでは面白くないので、
 この件については折を見つけて指摘していきたいと思います。
 いや、それほどイヤな体験をこの夏にしたのも事実です。
 本当はその件について記したかったのですが、
 冷静さを失いそうでしたし、信頼できる編集者の方にとめられて、
 ここでは敬遠しておきます。

 あ、ぼくが偉そうなことをいっている、と思われるようでしたら、
 お確かめください。
 あえてウェブ上で言います。

 詳しくは、雑誌へ! 『文藝春秋』10月号ですよ!



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プロフィール

あおぬまよういちろう

Author:あおぬまよういちろう
【青沼陽一郎】
「ジャーナリスト」(週刊文春・週刊新潮)と呼ばれたり、
「ノンフィクション作家」(週刊現代)と呼ばれたり。
 日本文藝家協会・会員名簿には「作家・ジャーナリスト」とある。
 著書に『池袋通り魔との往復書簡』『オウム裁判傍笑記』(小学館文庫)『食料植民地ニッポン』(小学館)『裁判員Xの悲劇』(講談社)『私が見た21の死刑判決』(文春新書)『帰還せず-残留日本兵六〇年目の証言-』(新潮文庫)など。
 映像ドキュメンタリーに『虚像の神様〜麻原法廷漫画〜』シリーズ。

ぜぜ−ひひ【是々非々】
 よいことはよい、悪いことは悪いと公平な立場で判断すること。
「 是を是とし非を非とす る、之を知と謂い、是を非とし非を是とする、之を愚と謂う」『荀子』修身より

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