茨城県の不当見解と暴挙

 先週火曜日に発売された
 『女性自身』11月5日号に、
 『水産業者が衝撃証言!!「福島原発」沖の〝密漁魚〟が「産地偽装」で出荷されている!』というタイトルの、
 ぼくの署名原稿が掲載されています。

 これについて、
 茨城県がホームページ上で「反論」と自称する文書を公開しています。
 ここに事実と異なり、
 あまりに悪質で、
 当方の名誉を毀損する内容が含まれていますので、
 あえてここでご報告申し上げておくと同時に、
 同県の対応を糾弾するものです。

茨城県公式ホームページ http://www.pref.ibaraki.jp/
掲載文書 http://www.pref.ibaraki.jp/nourin/gyosei/joseijishin.pdf

 ホームページ上に公開されている文書は、
 同日付けで掲載誌である『女性自身』編集部にも「抗議」として、
 同文面の「反論」が送られて来ました。
 これによると、執筆者がまさに虚偽の記載をしたように主張されています。
 すなわち、
 文書の最後にある以下の文章です。

《毎週、何れかの魚種について検査を行っており、記事にあるように、「時化の関係で検査はやらないこともある」ということはなく、「数値が下がったものを検査対象から外す」ようなこともありません。》

 これは、明らかに事実と異なる、まったくの虚実です。

 具体的には、
 10月16日午後3時34分に茨城県庁に電話を入れ、
 当方が直接、同県漁政課に取材しています。
 その時の担当者の名前も記録していますが、ここでは控えます。
 ただし、この担当者は『女性自身』編集部に「抗議」をファックス送信してきた際の担当者として名前がある人物ですので、茨城県では確認ができるはずです。
 この担当者は、この時の当方の電話取材に対して、まさに掲載記事中にある通り、
 各港、週に1度しか検査を実施していないことを説明し、そして、
「しけの関係で、やらないこともある」
 と明言しています。
 言質を取ったことをそのまま、正確に記事に反映しています。
 ホームページ上に記載されている主張は、嘘です。
 そうでないならば、茨城県は最初から嘘を取材者に伝えて、騙していたことになります。

 そもそも、茨城県の主張からして瓦解しています。
 すなわち、
 この主張を文面どおりに受け取ると、
「時化でも何れかの魚種の検査をする」ことになります。
 時化で漁に出られないとき、いったいどこの魚を検査するというのでしょうか。
 言い逃れをしようとして、論理破綻しています。

 また、
「数値が下がったものを検査対象から外す」というのは、
 掲載記事中にもあるように、現地の漁業協同組合から直接聞いたものであり、
 これを茨城県が記事中に誤りがあるように主張するのは、
 本筋ではなく、的外れであり、
 閲覧者に多大な誤解を与えるものです。

 茨城県がホームページ上で主張していることは、
 虚偽の事実に基づいており、
 まるで事実と異なることを書いたように記事内容を否定することは、
 署名原稿執筆者の信用を貶め、名誉を著しく毀損するものです。

 ましてや、県の公式ホームページ上に掲示することによって、
 不特定多数の人物が閲覧することになり、
 毀損行為も甚大であり、
 また、茨城県の担当者が語ったことを、
「そのようなことはない」とし、
 当該記事を「誤認を与えるもの」として主張し、
「抗議」したことを喧伝するとは、
 まったく悪質としか言いようがありません。

 これは当方の名誉を毀損、侮辱するばかりでなく、
 県民ひいては国民を欺く、
 行政組織としての裏切り行為として、
 決して見過ごすことはできません。

 むしろ、
 このように県ぐるみで嘘を公言する現場に遭遇すると、
 果たして同県が公式に主張するように、
 公正な放射線検査を実施し、この数値を正確に公表しているのか、
 甚だ疑問を抱かざるを得ません。
 公表されている数値にも、悪質な改竄があるのではないでしょうか。
 県ぐるみからすると、
 それは水産物に限らず、農畜産物においても同様です。
 果たして安全と言っているものを信じていいものでしょうか。
 日本国内に暮らす消費者のひとりとして、
 とても恐ろしくなります。

 当方は茨城県において、情報の捏造による、著しい名誉毀損があり、人格否定があるものと認識します。

 これにより、当方の正当な取材活動が阻害され、具体的な損害も生じています。

 今後の茨城県の対応によっては、
 すなわち、
 同文書の削除、訂正、謝罪などを含めた適切な処置がなければ、
 民事あるいは刑事も含めた法的措置も検討していく所存です。



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プロフィール

あおぬまよういちろう

Author:あおぬまよういちろう
【青沼陽一郎】
「ジャーナリスト」(週刊文春・週刊新潮)と呼ばれたり、
「ノンフィクション作家」(週刊現代)と呼ばれたり。
 日本文藝家協会・会員名簿には「作家・ジャーナリスト」とある。
 著書に『池袋通り魔との往復書簡』『オウム裁判傍笑記』(小学館文庫)『食料植民地ニッポン』(小学館)『裁判員Xの悲劇』(講談社)『私が見た21の死刑判決』(文春新書)『帰還せず-残留日本兵六〇年目の証言-』(新潮文庫)など。
 映像ドキュメンタリーに『虚像の神様〜麻原法廷漫画〜』シリーズ。

ぜぜ−ひひ【是々非々】
 よいことはよい、悪いことは悪いと公平な立場で判断すること。
「 是を是とし非を非とす る、之を知と謂い、是を非とし非を是とする、之を愚と謂う」『荀子』修身より

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