備忘録までに

 オウム真理教の出家信者たちは、自分たちの置かれた環境が、なにかおかしい、と思ったときに、それでもそこから抜け出せなかった理由として、
「辞めても、居場所がないと思っていた」(中川智正といっしょに入信・出家した女性元信者/2014年1月17日証言)
「おかしいと思っても、出家した自分の判断が間違いじゃなかったと信じたかった」「出家生活の8年間への思いがあった」(平田信/被告人質問より)
 今回の裁判だけでも、そうした発言が飛び出しています。
 もっとも、どちらも組織を離れ、裁きの場に立たされたからこそ、言えることなのかもしれませんが。

 オウムという組織は、ある意味で、実社会へのアンチテーゼにして映し鏡だったのかもしれません。

 これまで、自分のしてきたこと、カラダを張ってきたことが、間違いであったことを思い知らされたとき、ぼくはいま死と破壊について考えています。

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プロフィール

あおぬまよういちろう

Author:あおぬまよういちろう
【青沼陽一郎】
「ジャーナリスト」(週刊文春・週刊新潮)と呼ばれたり、
「ノンフィクション作家」(週刊現代)と呼ばれたり。
 日本文藝家協会・会員名簿には「作家・ジャーナリスト」とある。
 著書に『池袋通り魔との往復書簡』『オウム裁判傍笑記』(小学館文庫)『食料植民地ニッポン』(小学館)『裁判員Xの悲劇』(講談社)『私が見た21の死刑判決』(文春新書)『帰還せず-残留日本兵六〇年目の証言-』(新潮文庫)など。
 映像ドキュメンタリーに『虚像の神様〜麻原法廷漫画〜』シリーズ。

ぜぜ−ひひ【是々非々】
 よいことはよい、悪いことは悪いと公平な立場で判断すること。
「 是を是とし非を非とす る、之を知と謂い、是を非とし非を是とする、之を愚と謂う」『荀子』修身より

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