『小諸そば』の看板は食品偽装表示ではないのか!?

 飲食店で、自分の食べ方を批難される、
 しかも、蕎麦屋で「蕎麦の啜り方がうるさい」と文句をつけられる、
 こんな理不尽で精神的苦痛を伴うことはなく、
 夜も眠れずに、今朝方、当事者である『小諸そば』の本社に、
 昨日のブログを添付してメールで抗議しておきました。

「蕎麦の啜り方がうるさい」と蕎麦屋に文句をつけられた不条理
http://aonumazezehihi.blog.fc2.com/blog-entry-81.html

 そうしたら、夜の8時近くになって、担当者からこんな回答メールが届きました。そのまま引用します。

青沼 様

いつも小諸そばをご利用頂き、誠にありがとうございます。

この度は「四谷新宿通り店」におきまして、店長がお客様に対しそばの啜り方に関し注意をしたという件です。
今回の内容につきまして、実際に店長に確認を取った所、確かにそのような話をしたとの事でした。

店長にはお客様に対しての配慮ある慎重な行動・言動を取るよう指導しております。
又、エリア責任者にも今回の内容を伝え、継続して指導して参ります。

今後とも何かございましたら、ご指摘の程宜しくお願い致します。


 たったこれだけです。
 まったく問題の本質がわかっていない。
 ぼくは事実確認を求めたのではなくて、

1)ぼくにクレームをつけた客は存在するのか。その根拠を曖昧にして、一方的に文句をつける店のやり方は、信憑性や誠実さに欠けるのではないか。

2)蕎麦屋で、どうして蕎麦を啜ることに文句をつけられるのか。あまりに不条理であり、社会通念、良識に欠けるのではなか。

 客を誹謗するような商売の根本を問うているのに、まさにこの回答こそが「配慮ある慎重な行動・言動」に欠けています。

「蕎麦の啜り方がうるさい」と客にケチをつけるなら、
 そば屋の看板のとなりに、あらかじめ〝蕎麦は音を立てて食べないように〟〝蕎麦の啜り禁止〟くらいの注意事項を貼っておいてもらいたいものです。

 首都圏で『小諸そば』を展開する三ツ和株式会社のHPのトップをのぞくと、
 〈健康で豊かな「食文化」の創造〉を掲げていますが、
 蕎麦の啜りを「うるさい」と否定するなんて、
 むしろ、蕎麦の「食文化」を破壊しています。

 そもそも、ぼくが蕎麦を覚えたのは、生まれ育った長野県長野市です。
 言わずと知れた「信州そば」の産地です。
 かつての信越本線(いまは長野新幹線)でいえば、東京から同じ長野県の小諸を通り越して行った先にある、善光寺のお膝元。
 善光寺からさらに山間に入った戸隠で獲れる名産「戸隠そば」は、全国的にも有名で、
 大学に入って上京したとき、早稲田通りの角にあった『三朝庵』の店員さんに、
「蕎麦は信州、それも戸隠そばが一番なのよ。よく覚えておいて」
 と、ぼくが地元の出身であることも知らずに、講釈されたことを覚えています。
 因みに、この『三朝庵』は蕎麦屋の看板を掲げていますが、いまでは日本中に広がっているカツ丼の発祥の店とされています。

 上京するときには、小諸はいつも通過していました。そばが、それほど有名だとは知りませんでした。
 そうではあっても、同じ信州・長野県。信州そばの括りに入ってもおかしくはない場所で、蕎麦の食い方も知らないのでしょうか。
 看板に「小諸」を掲げていながら……って、あれ?
 そこまで、考えて新たな疑問にぶちあたりました。

 首都圏でチェーン展開する『小諸そば』は、
 信州小諸といったいどういう関連があるのでしょうか?

 ぼくはすっかり、看板に「小諸」とあるので、そば処信州そば、それも小諸に関連があるものとばかり思っていました。
 そばの原材料には、当地のそばが使われている、くらいにボンヤリと。
 ですが、よくよく考えてみると、首都圏で大衆向けにチェーン展開するほど、小諸でそばの収穫があるとは思えません。
 他所のそばを使用しているのなら、「小諸」の意味はどこにあるのでしょう。
 そもそも、長野県の地元に『小諸そば』の店舗はありません。
 首都圏のみのチェーン展開です。
 HPをのぞいてみても、製造場所は東京都江東区となっています。

 昨年、外食産業の食材不正表示が問題となりました。
 例えば、ホテルレストランのメニューに「芝エビ」とあるのに、実際には「バナメイエビ」を使っていたり。
 その時には、「小さいエビのことを、中華料理の世界では総じて〝芝エビ〟と呼ぶ」などと、奇妙な言い訳ですり抜けていましたが、
 それと同じことが『小諸そば』でも行われているのではないでしょうか。
 仮に、商号の「小諸」が、信州・小諸の地名とまったく関係がないのであっても、
 消費者に著しい誤解を与えています。
 そういえば、昭和の頃に、中国から運ばれて来たコンテナのなかに、「信州そば」と日本語で包装された中国産そば(乾麺)が見つかって、大問題となったこともありました。

 これは「看板に偽りあり」。
 もっとも、そば屋の看板を掲げて、客のそばの啜りに文句をつけるところからして「偽り」なのですが、
 いや、それどころか、食品表示の虚偽表記に触れる重大な問題ではないでしょうか。

 消費者庁に問い合わせて、取材してみる価値はありそうですね。


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行き過ぎるとただのクレーマーですね。

No title

お前の蕎麦の啜り方がホントにうるさかっただけだろ。
たかが立ち食いそばで通ぶって食ってんじゃねーよ。
キモいわ。
そんだけクレームが思い付くなら、他の客の迷惑も考えろ。
アホクレーマーが。

アホらしいw

上の方が言っているようにアホクレーマーだね。

啜り方にも限度があるだろう。異常な程音立ててんじゃねーの?
で、何で店がその顧客を教える義務があるんだ?
バカには何の常識もないんだな。

No title

音がうるさい、うるさくないは感情はいっているから、
数値化してみよう。
騒音計は、だいたい2000円ちょい。
測ってみたら掃除機と同じ騒音とかだったら、
逆に謝りに行かなきゃならないぞ。

小諸が地名だと認識している人間がまず少ない。偽装だとかなんとか言う前にその自意識過剰をなんとかした方がよいかと。食べ方も然り。きっと度を超えた啜り方なのでしょう。

No title

清々しいほどのクレーマーっぷりですね!

あなたは食べている時もコメントするにもうるさいんでしょーね…
1度自分の行動とクレーム内容確認してからアップして下さいね
プロフィール

あおぬまよういちろう

Author:あおぬまよういちろう
【青沼陽一郎】
「ジャーナリスト」(週刊文春・週刊新潮)と呼ばれたり、
「ノンフィクション作家」(週刊現代)と呼ばれたり。
 日本文藝家協会・会員名簿には「作家・ジャーナリスト」とある。
 著書に『池袋通り魔との往復書簡』『オウム裁判傍笑記』(小学館文庫)『食料植民地ニッポン』(小学館)『裁判員Xの悲劇』(講談社)『私が見た21の死刑判決』(文春新書)『帰還せず-残留日本兵六〇年目の証言-』(新潮文庫)など。
 映像ドキュメンタリーに『虚像の神様〜麻原法廷漫画〜』シリーズ。

ぜぜ−ひひ【是々非々】
 よいことはよい、悪いことは悪いと公平な立場で判断すること。
「 是を是とし非を非とす る、之を知と謂い、是を非とし非を是とする、之を愚と謂う」『荀子』修身より

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