『帰還せず 残留日本兵六〇年目の証言』小学館文庫版 本日発売!

忘れてはならない大切なこと……
 こういう(つまり、ぼくの使命とするような)仕事をするにあたって、いちばん大切なことは、現場を知ること。この目で見ること。感じること。
 それが叶わないことであるのなら、当事者から話を聞くこと。
 ……だと、ぼくは思います。

 幸か不幸か、ぼくは戦争を知りません。それも、日本が負けた先の大戦を。
 戦争があったのは、ぼくが生まれるよりもずっと昔のことになります。
 だから、現場を知ることはできない。
 だけど、話を聞くことはできました。
 敗戦から60年が過ぎた夏。
 戦争が終わっても日本へ帰ることを拒んだ日本兵たち。


帰還せず 残留日本兵六〇年目の証言 小学館文庫版
http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094060744
『帰還せず』小学館文庫


あなたは、なぜ日本へ帰らなかったのですか?
 祖国のために命をかけて闘った日本兵のなかには、終戦を迎えても復員をしなかった人たちが少なからず存在しました。戦後もずっと現地に留まり、生涯を全うした残留日本兵たちです。
 戦争は個人の自由を奪います。兵隊たちは個人の意思に関係なく戦地に送り込まれます。そして、終戦と同時に個人の自由が回復されたとき、まず自らの意思で祖国へは帰らないと決めた。その理由。彼らが背負ったもの。そこに見え隠れする戦争の正体。
 当時、ぼくが話を聞くことができたのは、東南アジアに残存する14人の元日本兵たちでした。
 そしていま、時間の流れと共に、ひとり、またひとりとこの世界から去っていっています。
 今年は終戦から69年。来年は戦後70年の夏を迎えます。

 あの時、どうしてあなたは日本へ帰らなかったのですか  

 その事情を聞いて歩いた旅の記録です。そして、ぼくの知った戦争の記録です。
 是非、多くの人たちに知って欲しい物語です。

『帰還せず 残留日本兵六〇年目の証言』小学館文庫
http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094060744

 本日、小学館から再文庫化されて発売です。


スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

あおぬまよういちろう

Author:あおぬまよういちろう
【青沼陽一郎】
「ジャーナリスト」(週刊文春・週刊新潮)と呼ばれたり、
「ノンフィクション作家」(週刊現代)と呼ばれたり。
 日本文藝家協会・会員名簿には「作家・ジャーナリスト」とある。
 著書に『池袋通り魔との往復書簡』『オウム裁判傍笑記』(小学館文庫)『食料植民地ニッポン』(小学館)『裁判員Xの悲劇』(講談社)『私が見た21の死刑判決』(文春新書)『帰還せず-残留日本兵六〇年目の証言-』(新潮文庫)など。
 映像ドキュメンタリーに『虚像の神様〜麻原法廷漫画〜』シリーズ。

ぜぜ−ひひ【是々非々】
 よいことはよい、悪いことは悪いと公平な立場で判断すること。
「 是を是とし非を非とす る、之を知と謂い、是を非とし非を是とする、之を愚と謂う」『荀子』修身より

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR