#NHK #大河ドラマ 〜今年から来年にかけてのテーマは『肉』

 最終回を迎えた今年のNHK大河ドラマ『おんな城主直虎』。
 徳川将軍家に仕えた井伊家の黎明のお話でした。
 このあと、井伊家は彦根藩主として、幕末には大老の井伊直弼を輩出することになるのですが、
 実は、彦根藩というのは江戸時代に牛の屠畜を認めて食肉加工していた唯一の藩でした。
 肉食文化が一般庶民のものとなるのは明治維新以降のこと。でも、井伊家では毎年、太鼓の張り替えに牛の皮5枚と牛肉を将軍家に献上していました。
 領内でも牛肉が食され、忠臣蔵で知られる大石内蔵助は彦根の牛肉を浪士に送っていた記録も残っています。

 それともうひとつ、江戸時代に食肉を加工して好んで食べていた藩がありました。
 それが来年のNHK大河ドラマ『西郷どん』の舞台となる薩摩藩。
 こちらは牛ではなく、豚肉。
 それこそ、西郷隆盛は「とんこつ」という豚肉料理が大好きで、外国からの客人のもてなしに振る舞っていたほど。
 江戸庶民にも薩摩が豚を食べることは知れ渡っていて、芝にあった薩摩藩の下屋敷跡地からは豚の骨が出土しています。

 江戸時代の牛肉、豚肉それぞれの加工基地が、今年から来年にかけて大河ドラマでつながっている、それが裏テーマ。

 因みに、井伊直政は関ヶ原の戦いで薩摩から負った怪我が原因で死んでしまいます。

 そして、将軍家献上のお裾分けで牛肉が大好きだったのが、ペリー来航で幕政に参画する水戸藩の徳川斉昭。
 その実子で最後の将軍となる慶喜は、これまた豚肉が大好きでした。養子に出された一橋家の豚が大好きなお殿様という意味でついた渾名が「豚一殿」。
 ところが、井伊直弼が彦根藩主に就くと、敬虔な仏教徒だったことから藩内での牛の屠畜を禁止してしまいます。
 水戸の斉昭は、直弼に牛肉を繰り返し催促しますが、断られています。これでふたりは不仲になった、と水戸では伝えられています。
 一方、薩摩藩の家老だった小松帯刀は、あまりにしつこく慶喜から豚肉を督促されて困った、という愚痴を手紙に書き記しています。
「どうしてこんなに分別がないのだろう」そこまで書き込んで、郷里に送っていました。

 水戸の脱藩藩士が井伊直弼を襲ったのが桜田門外の変ならば、
 倒幕の中心になっていくのが薩摩。
 その背景には「肉」の遺恨がつきまとう。
 そうして見ると、来年の大河ドラマの見方も変わってくるはずです。

 ペリー来航から開国にはじまる食肉文化の普及にも、いまに通じる日米関係の原点があります。

 そんなことを詳しくまとめているのが拙著です。
 興味があれば、目を通してみてください。

侵略する豚|小学館
『侵略する豚』(小学館)
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「北朝鮮は核保有国」と言ってしまう日本の首相の信じ難い軽さ

 第48回衆議院選挙が本日公示されました。
 これに先立つ10月8日の党首討論会で、安倍晋三首相は北朝鮮を「核保有国」とはっきり言っていました。
 米国政府はもとより、日本政府も認めていないのに。
 首相が公言してしまっていいのでしょうか。
 そんなに首相の言葉は軽いものなのでしょうか。
 そもそも自分の発言の意味もよくわかっていないのではないか?
 北朝鮮情勢すらしっかり理解できていないのではないか?


【毎日新聞サイト】
安倍首相:やっぱりおかしい“安倍語”研究総選挙編 騙されるな! 「国難突破解散」の虚飾=青沼陽一郎
https://mainichi.jp/sunday/articles/20171008/org/00m/010/005000d



【新刊】
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『侵略する豚』(小学館)本日発売!私の新刊です!

 今日9月27日は、
 「Google」の19歳の誕生日。
 小池百合子東京都知事を代表に「希望の党」が誕生。
 3年前には御嶽山が噴火。


 そして、私の新刊が書店に並んだ誕生日。


 本日発売となりました!


『侵略する豚』|小学館
『侵略する豚』(小学館)
https://www.shogakukan.co.jp/books/09388567


『食料植民地ニッポン』(小学館文庫)本日発売!

本日発売!
『食料植民地ニッポン』文庫版です!




『食料植民地ニッポン』(小学館文庫)
https://www.shogakukan.co.jp/books/09406448



誕生日にお祝いの言葉を寄せてくださった皆さんへ

あの日から……
 あだち充の漫画『タッチ』は、上杉達也が朝倉南を甲子園へ連れて行く、という夢を実現させて終わります。
 地方予選を突破した優勝ボールには「1986年7月30日」と記載されていた絵が強烈な印象でいまも脳裏に残っています。
 その日は、高校3年生だったぼくの18歳の誕生日でした。

 そして一昨日のぼくの誕生日。
 神宮球場では甲子園を目指して西東京大会決勝が行われていました。
 注目されていた清宮幸太郎くんの早稲田実業は負けてしまいましたが、奇妙な日付の一致に因縁めいたものを勝手に感じ入っていました。
 1986年7月30日のぼくは、水泳で全国大会の出場を決めていて、ちょうど出身県の強化指定選手の合宿の最終日でヘトヘトになって、夜はいつの間にか眠りに落ちていたように記憶しています。
 あんな時代もあったのだなあ……
 そんなことを考えると、あの頃の自分からは想像もできないような生き方ながら、苦いことも甘いこともいろいろな体験をして、よくここまで生きて来られたものだなあと、嬉しいやら、悲しいやら、ちょっと複雑な気持ちでいました。
 それだけに、ぼくを気にかけてくださる皆さんからのお祝いの言葉には感銘しました。
 ありがとうございました。

 因みに、18歳を過ぎて進学した大学では、ラグビー部の現役だった清宮幸太郎くんのお父さんのほうに声援を送っていました。
 彼もお父さんと同じ大学に進学するのかな?
 いろんなところに奇妙な因縁がついてまわっています。
 それもこちら側の一方的な事情なのですがね。

プロフィール

あおぬまよういちろう

Author:あおぬまよういちろう
【青沼陽一郎】
「ジャーナリスト」(週刊文春・週刊新潮)と呼ばれたり、
「ノンフィクション作家」(週刊現代)と呼ばれたり。
 日本文藝家協会・会員名簿には「作家・ジャーナリスト」とある。
 著書に『池袋通り魔との往復書簡』『オウム裁判傍笑記』(小学館文庫)『食料植民地ニッポン』(小学館)『裁判員Xの悲劇』(講談社)『私が見た21の死刑判決』(文春新書)『帰還せず-残留日本兵六〇年目の証言-』(新潮文庫)など。
 映像ドキュメンタリーに『虚像の神様〜麻原法廷漫画〜』シリーズ。

ぜぜ−ひひ【是々非々】
 よいことはよい、悪いことは悪いと公平な立場で判断すること。
「 是を是とし非を非とす る、之を知と謂い、是を非とし非を是とする、之を愚と謂う」『荀子』修身より

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